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課題解決に新ビジネス なんと未来創造塾
 
2021年2月19日 南砺市 地域・社会






 地域課題の解決に向けた新しいビジネスを考える「なんと未来創造塾」の修了式が18日、南砺市山見(井波)のショッピングセンター、アスモで開かれ、塾生が山間部での移住支援や幅広い世代が集まる交流スペースの運営など構想を発表した。

 塾は人口減少が進む中で、地域課題の解決とビジネスの両立を目的に市が本年度初めて企画した。塾生の案を具体的なビジネスに結び付けるため、産学官と金融機関が協力している。市内の経営者ら10人が参加。昨年10月から計6回にわたり、富山大地域連携戦略室の金岡省吾室長ら外部講師を招いた講義で各自の案を練り上げてきた。

 菅沼集落に住む塾生の荒井崇浩さん(43)は、市から譲り受けた旅館「宝引荘(ほうびきそう)」(同市漆谷・上平)を活用し、中短期の移住体験施設を運営する計画を発表。「繰り返し訪れることで移住のハードルが下がる」と話した。

 福野地域中心部で子どもの遊び場やシェアキッチンを備えた交流スペースを設けたり、市内のワイナリーや飲食店と連携したタクシーのサービスを提供したりする案も披露された。塾生は田中幹夫市長から修了証を受け取った。

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