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新図書館は私たちの宝、小中高生が助っ人参加
 
2021年2月19日 砺波市 地域・社会






 砺波市幸町の市砺波図書館が昨年11月の開館時から受け入れているボランティア「図書館お助け隊!」に、2月から若い力が加わった。当初は成人を想定していたが、小中高校生から「参加したい」との声が寄せられたため、広く受け入れることにした。同館は「予想していなかったが素直にうれしい。幅広い世代でつくり上げる、地域に開かれた図書館にしたい」と話している。

 砺波図書館では1月末まで、20〜80代の42人がお助け隊員として活動し、来館者にセルフ貸出機や予約資料受け取りシステムの使い方を説明していた。この活動は終了したが、来館者が旧図書館の2倍以上となり週末には職員の手が回らなくなることから、第2弾として、敷地内の花や木の世話をする「園芸部」、本棚の整理などを担当する「美化部」、本の紹介カードを作る「広報部」を新設し支援してもらうことにした。あらためて隊員を募り、18日現在で計34人の応募があった。

 成人に交じり、園芸部に小中学生が各1人、美化部に高校生1人が自ら志願した。高岡第一高校3年の中谷駿介さん(18)=砺波市五郎丸=は、学校が休みに入ったことから、今月7日から3月末まで美化部で活動する。県外の大学に進学するため4月から地元を離れる中谷さんは「本が好きで、小さい頃から通っていた図書館に恩返しをしたいと思って応募した」と話す。初日は、お助け隊の黄色い腕章を着け、返却された絵本を2時間かけて元の場所に戻した。活動後には「緊張したけど、もっと頑張りたい」と笑顔を見せた。

 小中学生の隊員は、園芸部の活動が始まる4月から参加する。

 小西喜之館長は「本当に助かっている。応募は随時受け付けるので、より良い図書館づくりに力を貸してほしい」と話している。

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