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ヤーコン県外へ初出荷 知名度アップと販路拡大
 
2021年2月19日 小矢部市 地域・社会






 小矢部市のいなばヤーコン倶楽部(松井秀明会長)は19日、栽培したヤーコン1・1トンを岐阜県高山市の業者に届ける。県外への出荷は初めて。18日は関係者が袋詰めした。小矢部の特産として知名度アップと販路拡大の足掛かりにしていきたい考えだ。

 ヤーコンは南米アンデス原産。整腸作用のあるフラクトオリゴ糖や、ビタミン、ミネラルを多く含む。

 小矢部市内では2013年から、いなばヤーコン倶楽部を構成する5団体が80アールのほ場で栽培し、地元の直売所や道の駅メルヘンおやべで販売している。これまで県外への出荷やトン単位の受注はなかった。

 今月上旬、倶楽部のホームページを見た高山市の健康食品製造会社から注文があった。工場の生産能力が上がり、従来の取引先だけでは足りなくなり、近県で安定的な供給元を探していた。ヤーコンを含む77種類の野菜や果物を混ぜ合わせたペースト状食品の材料にするという。

 この日は小矢部市の下後亟(しもごぜ)営農組合の倉庫で、松井会長らが昨秋収穫し、洗って干したヤーコンを袋に詰め込んだ。翌19日、車で高山に運ぶ。今週収穫する2トンも同社から受注しており、松井会長は「大口の注文があると、コスト面で非常に助かる。ヤーコンの知名度がもっと高まればうれしい」と話している。

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