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松村謙三、DVDで紹介 福光の記念会館制作
 
2021年2月26日 南砺市 くらし






 日中友好や農地改革に尽力した旧福光町出身の元衆院議員、松村謙三(1883〜1971年)がことし、没後50年を迎えることに合わせ、南砺市福光の松村記念会館は、松村の功績を子どもや市民に分かりやすく伝えるDVDを制作した。学校の授業や市民講座で活用してもらう。 (湯浅晶子)

 DVDは小学生向けと一般向けの2種類。小学生向けは、松村が力を注いだ刀利ダムの建設や農地改革、日中国交正常化の3項目で構成している。松村の孫、壽さんがインタビューで「反骨精神を貫いた」などと語る場面も盛り込んだ。

 刀利ダムの開発には多くの反対がある中、住民一人一人と膝を交えて納得してもらえるまで話し合ったエピソードなどを紹介。25枚作り、学校での郷土学習や社会といった授業に加え、道徳用教材としての活用も期待している。

 一般向けは10年前に制作したDVDが約30分と長いため、より気軽に見てもらえるよう16分に短縮した。2015年から始まった松村謙三フォーラムの取り組みなども新たに収録した。100枚つくり、同会館や市民講座、図書館での貸し出しなどに活用する。

 同館は松村の功績を知る人が減る中、没後50年記念事業として、松村に関連する資料のデータベース化や書、石碑の遺墨調査などを進めてきた。鳥越知証館長は「郷土の偉人の功績を長く伝えるための一助になればいい」と話している。

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