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北日本新聞ニュース
増やせ「生粋の庄川鮎」 天然産卵から完全養殖
2021年3月1日
砺波市
地域・社会
増やせ「生粋の庄川鮎」
砺波市中野の川魚・水産加工卸販売、は、庄川の天然アユの卵をふ化させて育てた「生粋の庄川鮎(あゆ)」を増やす取り組みを進めている。県水産研究所(滑川市)に協力を依頼し、約100万匹が稚魚や若アユに育った。1日から同社が経営するアユ料理専門店「鮎や」(砺波市庄川町庄)など市内6店で提供する。
山田商事は鮎やをはじめ、全国の市場や料理店に年間100万〜120万匹を出荷している。以前は県内の業者から購入した稚魚を育て出荷していたが、庄川のアユが減っていることに危機感を抱き、生粋の庄川鮎の完全養殖を目指すことにした。
2019年10月、県水産研究所と協力し、庄川下流でアユを捕まえ、そのうち天然アユだけから採った卵を人工海水の中で育てた。
ふ化した稚魚を庄川の伏流水の中に移したところ、5カ月で約2万匹が5センチ以上になった。さらに約1年をかけて100万匹に増やした
現在、庄川の伏流水が入った10の水槽でアユを養殖。山田孝一社長は「育てた稚魚を庄川に放流することが目標。天然アユを増やし、かつての庄川をよみがえらせたい」と話している。
鮎やでは、13センチほどの若アユを1匹380円(税抜き)で提供。小ぶりで香り高く、骨が軟らかい庄川産アユの特徴が感じられる。
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