砺波市中央町の旧料亭「くりす亭」の元おかみ、水木和美さん(67)は3月の4日間、明治末ごろに京都の老舗人形店で作られたひな飾りを一般公開する。水木さんは「歴史あるひな飾りを多くの人に見てほしい」と話している。
水木さんの亡くなった夫の母が約30年かけて全国から集めたひな人形を、2017年から毎年3月に公開。かつての花街の雰囲気が残る建物を活用して展示しており、昨年は市内外から約100人が訪れた。
昨年11月、同市本町の鈴木潤さん(67)宅の蔵で約60年間保管されていたひな飾りを水木さんが譲り受けた。木箱に貼られた商標から、1897〜1908年に丸平大木人形店で作られたものと分かった。新型コロナウイルスの影響で今年は公開しない予定だったが、貴重なひな飾りを見て明るい気持ちになってほしいと考え、飾ることにした。
15体の人形は柔和な表情で、豪華に装飾されている。御殿飾りや木目込み人形なども飾る。一般公開は13、14、20、21日で午前10時〜午後4時。
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