砺波地方で使われた昔の農具など約50点を紹介する季節展「春を待つ民具展」が砺波市頼成の砺波民具展示室(庄東小学校内)で開かれている。19日まで。
戦後に耕運機が登場するまで馬や牛に引かせて土を起こしていた「犂(すき)」を、江戸から昭和の各時代ごとに展示。小矢部市石坂の和田俊世さん(94)が手作りし、2月に同展示室に寄贈した牛の模型に、水田の代かき作業に使う馬鍬(まんが)やくらを取り付けて昭和時代の農耕の様子を再現した=写真。
大正時代に作られたひな人形や昭和30年ごろの小学校の入学式の写真なども並び、来場者に春の訪れを感じさせている。
13日午後1時半から、砺波郷土資料館の安カ川恵子前主任学芸員による講演があり、犂の移り変わりや地域による形状の違いを説明する。
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