県内外の小中学生が南砺市利賀地域に1年単位で移住し、現地の学校に通う「山村留学」の入園の集いが6日、子どもたちの生活拠点となる旧坂上小学校のスターフォレスト利賀で開かれた。留学生11人が地元住民と顔を合わせ、利賀での学びに期待を膨らませた。
市によると、県内で山村留学が行われるのは、旧利賀村時代以来約30年ぶり。利賀地域の子どもが多様な考えに触れられる機会をつくるとともに、移住促進につなげようと市が「南砺利賀みらい留学」として計画した。
1期生の11人は関東や関西、米国など1カ国と5都県から集まった。1カ月のうち20日間をスターフォレスト利賀で過ごし、残り10日間は現地の家庭でホームステイする。
集いは関係者や住民計約60人が出席。留学生が1人ずつ自己紹介し、利賀の四季を収めた映像を観賞した。田中幹夫市長が「11人の利賀っ子を迎えられてうれしい。学校の試験に出ない学びをしっかり持ち帰ってほしい」と述べ、野原哲二利賀地域づくり協議会長らがあいさつした。
最後に11人全員がステージ前に並び、留学の心構えとして「『ここでしかできないこと』をたくさんします」などと誓った。
米カリフォルニア州から来た中学1年の千葉大耀(たいよう)さん(12)は「違う学年の友達とも仲良くなれそうで楽しみ。興味のある民舞を練習したい」と話した。
利賀小、中学校の児童生徒は計16人で、留学生を合わせると27人になる。始業式は7日、入学式は8日に開かれる。
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