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卵から育てたギフチョウ放つ 城端小4年生
 
2021年4月16日 南砺市 地域・社会






 南砺市城端小学校(曲師政隆校長)の4年生55人が15日、卵から育てたギフチョウ101匹を東海北陸自動車道城端サービスエリア(SA)の緑地に放した。2000年から続く活動で、全員が愛情込めて育てたチョウが羽ばたく様子を見守った。

 ギフチョウは「春の女神」と呼ばれ、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されている。

 城端SA付近や桜ケ池周辺は生息地で、同校は地元のナチュラリストらでつくる「ギフチョウの里づくりの会」(水上成雄会長)などと協力し、保護活動に取り組んでいる。

 児童は3年生だった昨春、同会から卵を預かり、飼育方法を学びながらサナギになるまで育てた。その後は同会が世話をし、羽化させた。

 児童は、幼虫の餌となる植物「カンアオイ」が植えてある同SAの緑地でチョウを優しく放した。石田祥君は「羽がとてもきれいだった」、坂次由宇梨さんは「卵の時から大事に育てていたので飛んでうれしかった」と話した。

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