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増山城跡を散策しやすく 砺波 案内看板リニューアル
 
2021年5月11日 砺波市 地域・社会






 砺波市教育委員会は、同市増山の国史跡・増山城跡の整備を進めている。2019年度から始め、これまでに城跡や城下町跡「増山遺跡」周辺に案内看板などを設置。地元の自治振興会と共に、観光客などが散策しやすい環境を整えていく。

 増山城は、砺波平野東部の標高約120メートルの丘陵にあった大規模な山城で、慶長年間(1596〜1615年)ごろに廃城となったとみられる。

 城跡内には、約30年前に遺構の名称を書いた看板が設置されたが、老朽化が進んだことなどからリニューアルした。新しい看板は12カ所に設け、二ノ丸や三ノ丸といった遺構までの距離のほか、駐車場を併設した観光交流施設「増山陣屋」から歩いて消費するカロリーや標高も表示し、楽しみながら散策できるようにした。城下町跡周辺には、迷わずに城跡に到着できるよう、5カ所に車両誘導看板を新設した。

 整備は国や県の補助を受けて実施。来年度にかけて各遺構の解説板、23年度までに転落防止の柵やベンチを設ける予定。

 地元の栴檀野自治振興会(城田栄一会長)は年2回、草刈りやごみ拾いなど遊歩道の整備を行っている。城田会長(72)は史跡の活性化に向け、「一層力を入れて手入れし、きれいな環境で訪れた人を迎えたい」と意気込む。

 同振興会が有志を募って設立した「せんだんの活性化協議会」の信田朋美さん(37)=同市増山=は「SNSなどで城跡の魅力を発信し、知名度を上げたい。散策イベントなどを開けたらいい」と話している。

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