砺波市の「フラワーアトリエ花ろまん教室」（藤井梗湖（きょうこ）さん主宰）は、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で作品展を開いている。新型コロナウイルス禍で、ギャラリーでの作品展が中止となり、ウェブで公開することにした。受講生が丹精して作ったフラワーアレンジメントやアクセサリーを、自宅にいながら観賞することができる。

　フラワーアトリエ花ろまん教室は２０年前に開講し、受講生はフラワーアレンジメントやジュエリーフラワー、アクセサリー作りを学んでいる。藤井さんは北日本新聞砺波支社カルチャー教室の講師も務めており、ほぼ毎年、同支社ギャラリーで作品展を催してきたが、昨年と今年は新型コロナの影響で中止した。成果を披露する場を設けようと、感染リスクのないウェブを活用することにした。

　動画の撮影から編集まで藤井さんが一人で担当。初めての経験に苦戦しながらも、半年かけて完成させた。作品の良さや受講生のこだわりが見た人に伝わるよう、さまざまな角度から映し、屋外でも撮影した。

　動画は約９分。受講生１９人と藤井さんが計２５点を出品した。童話「白雪姫」をイメージし、アジサイやバラのプリザーブドフラワーにリンゴの模型や鏡を添えたフラワーアレンジメント、金属板にキラキラした樹脂の花をあしらったジュエリーフラワー、銀粘土で作った指輪、ピアスなど華やかな作品が目を引く。

　藤井さんは「作品を直接見て楽しんでもらうのが一番良いが、動画だと遠方に住んでいてこれまで作品展に来ることができなかった人にも見てもらえる」とメリットを実感している。

　動画の公開期間は未定。作品展は北日本新聞社後援。

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