市民グループ桜町石斧(せきふ)の会は21日、小矢部市の桜町JOMONパークで中秋の名月観賞会を開き、会員や地元の子どもたちが縄文時代に思いをはせながら月を眺めた。
同会によると、月をめでる風習は縄文期からあったとされ、現代の子どもたちにも楽しんでもらおうと初めて企画した。
高床建物をライトアップして周りにあんどん20個を配置し、ススキやガマを縄文土器のレプリカに飾った。東部小学校4年の山本悠仁(ゆうと)君と妹の2年、麻央さんが縄文服をまとい、クリとクルミをお供えした。
午後7時ごろから、月が徐々に姿を現した。同会副会長の宗田徹也さんが縄文時代の土笛にちなみ、オカリナで「里の秋」などを奏でた。
会長の山本護さんは「縄文人も見たであろう名月を観賞でき、ロマンに浸ることができた」と話した。
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