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桜と共演へ菜の花種まき 上和田緑地キャンプ場
 
2021年10月25日 砺波市 地域・社会






 砺波市栴檀野地区の住民有志でつくる団体「せんだんの桜保存会」は24日、同市の上和田緑地キャンプ場に菜の花の種をまいた。キャンプ場は県の「富山さくらの名所70選」に選ばれており、春にサクラとの共演を楽しめるスポットとして魅力アップにつなげる。

 キャンプ場にはソメイヨシノと八重桜計約300本が植えられ、春には多くの花見客らでにぎわう。樹齢50年を超える老木も多く、近年は花が咲かずに木が枯れる「てんぐ巣病」が広まるなど樹勢の衰えが目立っている。

 菜の花を木の周りに植えることで、訪れた人が根元近くを通って土壌が踏み固められるのを防ぎ、樹勢回復も期待できる。

 この日は、保存会員や地元住民、キャンプ客ら約50人が参加。駐車場沿いと増山湖沿いの計約100平方メートルの土壌に堆肥を混ぜ、種をまいた。同保存会が管理し、来年4月上旬にサクラと共に開花する予定。

 保存会の城田栄一代表は冒頭で「菜の花の力を借りてサクラの名所を守りたい」とあいさつ。世話人代表の北島昌幸さんは「来年の春には菜の花とサクラだけでなく、空、湖、山々との『五重奏』を楽しめる場所にしたい」と話した。

 全国で環境保全活動に取り組む飲料メーカーの伊藤園からの寄付を活用して実施した。

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