トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >由緒ある社殿に新案内板 小矢部の埴生護国八幡宮

北日本新聞ニュース

由緒ある社殿に新案内板 小矢部の埴生護国八幡宮
 
2021年11月2日 小矢部市 地域・社会






 小矢部市の埴生護国八幡宮は、同神社の歴史を伝える説明板やパネルを、社殿に続く石段の上り口そばに設けた。平安末期の武将・木曽義仲との関わりや、国重要文化財の社殿を分かりやすく紹介する。内容は随時変え、参拝者に楽しんでもらう。

 昭和初期に取り付けた従来の説明板には、境内での禁止事項のみが書かれ、堅苦しい印象を与えていた。新型コロナウイルス感染拡大以降、休日は年配の夫婦や若い女性を中心に参拝客が絶えないため、より親しんでもらおうと埴生護国八幡宮の由緒や歴史を説明する内容に変え、板も新調した。

 新しい説明板は縦76センチ、横120センチ。義仲とのゆかりを写真付きで伝えるA2判(縦59センチ、横42センチ)のパネルも3枚設けた。びょうぶ風の柵にA2判のパネルを6枚取り付け、社殿の意匠を写真と文で紹介している。石段から切り出した桑山石も置いた。いずれも15日まで展示する。

 来年以降は4〜11月、市内外の識者らに写真などの提供を受け、2カ月ごとに展示内容を変える。同神社の古文書や、関係のある武将なども紹介したいという。宮司の埴生雅章さん(73)は「神社としてだけでなく、ミュージアムのような雰囲気も感じてもらえたらうれしい」と話している。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.