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トンネル720メートル貫通 利賀ダム本体工事用道路
 
2021年11月5日 南砺市 地域・社会






 利賀ダム(南砺市)の本体工事を行うための工事用道路「利賀ダム河床進入トンネル」(延長720メートル)が4日貫通し、現地で工事関係者が祝った。2022年度から内部の舗装などに取り掛かり、23年度の完成を見込む。

 ダムの建設予定地は地形が険しく川床へつながる道がないことから、本体工事を行うためのトンネルを建設してきた。延長720メートルのうち353メートル区間は昨年8月に貫通しており、残り367メートル区間となっていた。トンネルは高さ6・3メートル、幅6・5メートル。

 国土交通省利賀ダム工事事務所の職員や施工業者約50人が作業を見守り、重機1台を使って最後に残っていた厚さ約2メートルの岩盤に穴を開けた。施工業者の代表者3人が貫通点に日本酒をかけて清めた。同事務所の本田敏也副所長は「感無量。庄川沿いの安心安全のため、完成に向けていっそう頑張りたい」と話した。

 本体工事に必要な利賀川の流れを切り替える「転流工」と呼ばれる工事を22年度に行う。本体工事の着工は24年度、完成は31年度を見込む。

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