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松村謙三の精神を次代へ 没後50周年フォーラム
 
2021年11月16日 南砺市 地域・社会






 戦後の農地改革や日中国交正常化の礎を築いた南砺市福光地域出身の政治家、松村謙三の没後50周年記念フォーラムが14日、同市荒木のJA福光中央会館で開かれ、元衆院議長の河野洋平氏による基調講演や市内の若者によるパネルディスカッションがあった。参加した250人は改めて松村が残した偉大な功績や業績に理解を深めた。

 河野氏は「松村謙三先生の思い出とこれからの日中関係」と題し講演。松村は有言実行の政治家だったとし、「もっと普通の人間の感覚で政治をやるべきだ」と考えていたことを紹介した。

 今後の日中関係について「日本と中国双方が努力していく必要がある。日本が発展していくために中国は重要な存在」と話し、現状を「松村先生だったら嘆き、友人として中国に直言していたかもしれない」と話した。

 パネルディスカッションでは、市内在住の大学生や南砺福光高校の生徒ら6人がパネリストとなり、松村が残した「歴史資産」について話し合った。

 高校生や大学生からは「松村先生の精神を次代に残すためにも郷土の偉人として学ぶ機会が必要」「先生を紹介するDVDを活用し、広く若者に見てもらえるようにしたらいい」との意見が出た。

 開会式では田中幹夫南砺市長があいさつ。橘慶一郎衆院議員、新田八朗知事、野上浩太郎、堂故茂両参院議員が祝辞を述べた。

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