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記事読み社会考える 出町小・出町中でNIE発表会
 
2021年11月19日 砺波市 地域・社会






 教育に新聞を活用する「NIE」の研究発表会が18日、砺波市出町小学校と出町中学校で開かれた。新型コロナ感染対策のため、県内小中学校の教員ら約130人がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って参加し、教材としての新聞の可能性を探った。

 「新聞の活用を通して主体的に学ぶ児童生徒の育成」を研究主題に、県内の行政や学校関係者、北日本新聞社などでつくる県NIE推進協議会(会長・白江日呂雄県中学校長会長)が開催した。

 出町小と出町中の各2クラスで公開授業が行われた。出町小4年2組の社会「自然災害とわたしたちのくらし〜水害にそなえたまちづくり〜」では、共助の重要性を訴える防災士の記事を読んだ。児童は、水害から暮らしを守るため、地域や近隣住民が助け合う大切さについて考えた。6年3組の総合「なりたい自分を見つけよう」は働く人たちの思いを紹介する記事を基に、自らが目指す将来に向けて今できることを発表した。

 出町中1年6組の国語「新聞から情報を集めよう」では、東京五輪で活躍した選手らの魅力を伝えるため、効果的な記事を探し出し、目的に沿って情報をまとめる方法を話し合った。2年1組の理科「夏から秋にかけた台風の進路の変化とその原因」では8〜10月の台風の記事を比べ、台風進路に高気圧が影響していることを読み取った。

 授業後、両校で分科会があり、白江会長が「子どもたちの思考力や判断力、表現力を培う上で新聞の活用が効果的であると改めて感じた」とあいさつ。水戸英之県教委小中学校課長と白江勉砺波市教育長が祝辞を述べた。授業を行った教諭と見学者が意見交換した。



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