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サトイモ買って生産者応援 福野のごっつぉまつり
 
2021年11月24日 南砺市 地域・社会






 9月にひょうが降って特産のサトイモに被害が出た南砺市福野地域で23日、恒例の「福野のごっつぉ里いもまつり」が開かれた。地元生産組合によると今年の収穫量は前年比約3割減となる見通しだが、同まつりには例年並みの約4トンがそろい、苦境の生産者を助けようと大勢の来場客がサトイモを買い求めた。

 ひょうは福野、井波両地域の一部で降り、サトイモ畑はほぼ全栽培面積に当たる約20ヘクタールで葉が破れるなどした。被害を受け、同まつりの開催も危ぶまれたが、この日のために生産者がサトイモを持ち寄り、開催にこぎ着けた。

 地元の南野尻里芋生産組合によると、収穫量は前年比で3割ほど減る見込みで、葉が傷ついた影響でサイズもやや小ぶりという。

 会場の福野体育館前広場にはこの日、販売開始前から列ができた。粘りの強い「大和」の袋売りや、サトイモの汁物やコロッケを詰め合わせたセットが人気を集めた。同市蓑谷(城端)、会社員、杉本慎介さん(38)は「生産者は大変だと思うが、立派なサトイモを買うことができた。煮物にして食べたい」と話した。

 生産組合の長谷川勝三組合長は「ひょうに悩まされたが、何とか開催できてよかった。来場者の笑顔が生産者の励みになる」と語った。同まつりは市商工会などでつくる実行委員会主催。北日本新聞社後援。

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