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福野夜高祭、観光客入れず開催 全町が行燈巡行
 
2022年1月25日 南砺市 地域・社会






 南砺市福野地域中心部で5月1、2の両日に開かれる福野夜高祭について、祭りの各種団体でつくる代表者会議は24日、新型コロナウイルス対策として、観光客を入れず、見物は地元住民に限定すると発表した。

 福野夜高祭は福野神明社春の例祭の宵祭り。2020年は新型コロナの影響で戦後初めて中止し、21年は規模を大幅に縮小し、1町だけが行燈(あんどん)を巡行した。

 今年は3年ぶりに祭りを伝承する全7町が行燈を制作・巡行する。例祭最終日の3日には、3年ぶりに曳山(ひきやま)を引き回す。感染状況次第では代表者会議を開き、開催方法を再検討する。観光客を制限するための具体策は今後協議する。

 代表者会議世話人で同神明社福野敬神会の森田嘉樹会長は「3年続けて中止となれば、行燈制作の技術や祭りの手順といった伝統が途絶える恐れがある。感染対策を取り、通常に近い形で開催したい」と話した。

 福野夜高祭は県指定無形民俗文化財で、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に認定されている。

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