かつて田植え時期に女性が着ていた華やかな衣装を紹介する砺波郷土資料館の「さつきの衣装展」が、砺波市頼成の砺波民具展示室（同市庄東小学校内）で開かれている。２９日まで。

　砺波地方では田植え時期を「さつき」と呼び、嫁いだ女性が実家から「さつき見舞い」として贈られる仕事着で田植えをする風習があった。田んぼの神様が赤色を好むという言い伝えから、色鮮やかな布地を使っていた。展示室には昭和４０年代末まで使われていた衣装など２８点が並ぶ。

　担当者は「若い人に昔の田植え文化を知ってもらい、実際に着ていた人には当時を思い出すきっかけにしてほしい」と話している。

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