トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >全医療機関に予約タクシー停留所 砺波市議会、市側が方針

北日本新聞ニュース

全医療機関に予約タクシー停留所 砺波市議会、市側が方針
 
2022年6月15日 砺波市 政治・経済






 砺波市は、予約制乗り合いのデマンドタクシー「愛のりくん」の停留所について、10月から市内の全医療機関に拡大する。通院目的が多い利用実態に即し、利便性を向上させる。14日の市議会本会議で、大楠匡子氏の一般質問に島田繁則企画総務部長が方針を示した。 

 「愛のりくん」は4中学校区のうち、般若、庄川の一部で実証運行中。10月に庄西を加え、来年10月に出町に拡大して市内全域を走る。市は高齢化や人口減を見据え、散居村型のデマンド交通網を整備している。

 停留所は現在、運行エリア内の公共・福祉施設、市営バス停、医療機関となっている。市内の全医療機関に加え、スーパーなどの商業施設そのものを停留所とする提案にも、島田部長は「市民の利便性を追求すると、今後必要な改善だ」と前向きな姿勢を示した。

 「愛のりくん」は5月中旬、配車システムにAI(人工知能)を導入して当日予約が可能となり、1日の平均乗車人数は前年同月比2・2人増の14・2人、当日予約は全予約の25%超と順調に伸びているとした。

 市は庁内に部署横断の地域公共交通再編研究会を立ち上げ、デマンド交通と市営バス、スクールバスの役割分担を検討する。このほか、林教子、境佐余子、開田哲弘、神島利明、境欣吾の5氏が一般質問した。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.