縄文人がヒスイを求め、舟で航海したとされることにちなみ、小矢部市石動中学校の1年生76人が5日、クロスランドおやべの池で「縄文丸木舟」に乗ってミニ航海を体験した。
桜町遺跡の魅力を発信する桜町石斧(せきふ)の会(山本護会長)が長さ7メートル、幅70センチ、重さ247キロの丸木舟「さくら丸」を用意。生徒たちは揺れに興奮したり歓声を上げたりしながら、かいで必死に水面をこいだ。沼田真依さんは「怖かったけど楽しかった」、嶋村元太(かんた)さんは「こぐのは大変だった。古代の人の苦労や技術が分かった」と話した。
生徒たちは、総合的な学習の時間「城山タイム」の一環で、桜町遺跡を通じて縄文土器や当時の人たちの暮らしぶりを学んでいる。
同会は2006年、宮島杉をくりぬいて作ったさくら丸を使い、市内からヒスイ産地の新潟県糸魚川市まで約110キロを、3日間かけて航海した。
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