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食品ロス削減、身近から 砺波高生が現状学ぶ
 
2022年7月7日 砺波市 地域・社会






 県などによるフードドライブ推進事業の出前講座は6日、砺波市東幸町の砺波高校で開かれ、1年生が県内の食品ロスの現状やフードバンクへの理解を深めた。学んだことを生かし、2学期は1、2年生がフードドライブを実践する。

 家庭や店舗で余った食品を困っている人に寄付するフードドライブを若者に知ってもらおうと、県と県消費者協会は県内の高校4校で出前講座を開いている。砺波高1年生は2日間かけ、80人ずつ講座を受ける。

 この日は、県環境政策課廃棄物対策班の野村昌宏さん(48)と砺波市を拠点に活動するNPO法人「もったいないフードバンクとなみ」の嶋村信之理事長(80)が講師を務めた。

 野村さんは、県内で年間約4・3万トンの食品が捨てられ、家庭からの廃棄が多いことを説明。食品ロス対策で立山の標高にちなんだ県の「3015運動」を挙げ、毎月30、15日は冷蔵庫の食材を使い切ることなどを呼び掛けた。

 嶋村さんは、市の学習支援事業「こみんか塾」に、企業などで余った菓子パンを提供する活動などを紹介。今後子ども食堂を開く計画などを話した。

 1年生の渋谷安津子さんは「フードドライブについて初めて知った。食品ロスを減らすため家でできることから始めたい」と話した。2学期は、1年生160人と食品ロスをテーマとして課題研究に取り組む2年生5人が、家庭で余った食材を集めフードドライブに寄付する予定。


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