南砺市は11日、今月4日に局地的に降った大雨の影響で、市道の路肩欠損や田んぼののり面崩壊など市内9カ所で被害を確認したと市議会全員協議会で報告した。市は復旧費について概算で約4956万円と見積もり、今後国の災害復旧事業として査定を受ける。
市によると、平と上平、福光地域の山間部の市道や農道、田んぼなどで被害があった。小来栖(平)の市道小来栖梨谷線は、クロスカントリーコースにもなっている部分ののり面が崩れ、約15メートルにわたり路肩の欠損も見られた。西赤尾(上平)の市道境川線では路肩が約10メートルにわたり削られた。
既に地元で崩れた土砂を除去済みの箇所もあり、現在通行止めなのは1カ所。今のところ付近住民の生活に影響は出ていないという。市内では3日の降り始めから4日午後6時までの降水量が五箇山で178・5ミリ、南砺高宮で83・0ミリを記録。土砂災害警戒情報が発表されたほか、国道304号と156号の一部区間が雨量規制により、一時通行止めになった。
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