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庄川美術館と水資料館の試算公表 砺波市、閉館に理解求める
 
2022年9月7日 砺波市 政治・経済

 庄川水記念公園再整備を巡り、砺波市は、園内の庄川美術館と庄川水資料館を同時に廃止・解体した場合は2億4600万円、改修・存続した場合は10年間で6億5200万円かかるとの試算を初めて公表した。森田功教育委員会事務局長が境氏の質問に答えた。

 市は両施設の老朽化を理由に2023年度末に閉館し、24年度以降に解体する方針を示している。

 試算は自治総合センターの基準を用いて算出した。廃止・解体費用の内訳は両施設の解体費が9200万円、作品移転費が5400万円、跡地の芝生広場造成費が1億円と見込んだ。

 一方、改修・存続では、10年間の指定管理料と屋上防水工事を含む大規模改修費が庄川美術館は3億2300万円、水資料館は3億2900万円とした。

 市は「数字が一人歩きする」との懸念から、見積もりが概算で、資機材高騰や修繕工法も未確定な段階での公表を控えてきた。

 森田事務局長は公表した理由を「一部の方に誤解が見られ、対比した数字を示した」と説明。「10年で最低6億5千万円、その後も維持管理に相当の費用が将来負担となる」と述べ、市の方針に理解を求めた。

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