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空き家改修交流の場に 砺波「やなぜねっと」長谷川さん
 
2022年9月8日 砺波市 地域・社会






 砺波市柳瀬で空き家問題に取り組む団体「やなぜ空き家ねっと」の代表理事、長谷川徹さん(59)が、10年以上放置された築65年の空き家を交流スペース「ホワイトスクエアやなぜ」に改修した。10月1日から一般利用を始める予定で、発表会や懇親会などに活用できる。長谷川さんは「地元の人がゆっくり過ごせる場所にしたい」と話している。

 改修した空き家は、伝統家屋「アズマダチ」が多い砺波平野では珍しい鉄筋コンクリートの西洋風民家。2010年11月に住人が亡くなり、その後管理していた県外の親族も17年1月に亡くなった。

 やなぜ空き家ねっとは深刻化する空き家問題を解決しようと、離れた場所に住む持ち主の代わりに草刈りや庭木の剪定(せんてい)といった活動を行っている。今回改修した民家は草木が生い茂り、通行に支障をきたすようになっていた。長谷川さんは自身の親戚が空き家の状態になる前、この民家に嫁いだ縁もあることから地域住民が集える場所にしようと、昨年4月に空き家を引き継いだ。

 近所の人と草木を取り除き、不要な家具などを撤去。納屋も解体した。約240平方メートルに談話室や多目的部屋などを設け、一部はやなぜ空き家ねっと事務局の分室として使用する。

 一室を間借りし、幼児対象の学習室「となみモンテッソーリこどものいえ」を開いている堺井綾子さん(52)は「地元の子どもたちが気軽に遊びに来られる場所になればいい」と期待する。長谷川さんは「将来は柳瀬の関係人口が増えるきっかけの場になればうれしい」と話す。運営管理はやなぜ空き家ねっとが担い、23日から利用予約を受け付ける。

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