福野に感謝をこめて

南砺市福野の市の里２号館と３号館で現在　定塚恵子さん・長井みちこさん　泉椿魚さんの作品展が開催されています。
南砺市福野市の里２号館では、「定塚恵子さんの作品展が開かれています。定塚さんは、中国ハルビン出身で、旧福野町出身で中国残留孤児の夫文樹さんと結婚、３３年前に富山に移りすみました。現在は射水市に住まいしながら、中国の工筆画と水彩画を融合した独特の作品を数多く制作してきました。作品は猫や鳥、自然の花々を題材としたおよそ２５点が展示されています。
この作品展は定塚さんが今年脳腫瘍を発病、６月に中国に一時帰国することになり、福野の友人たちが療養費のたしになればと即売会を兼ねた展示会を開催することになったものです。定塚さんは福野に感謝を込めて作品展を、福野の友人は療養費をと２つの温かい心がこもった作品展です。また、２号館では、福野在住の「長井みちこ」さんによる「器の美とリサイクル展」が同時開催されています。長井さんは以前から絵が好きで美人がなどたくさんの絵を描いてきました。今年３月東北大震災の様子をテレビで見て自分にも何かできないかと思い、自分が描いた絵と自宅が旅館だったころの器を展示即売、
被災地に義援金として贈ることになりました。美人画は繊細な筆と優しい色づかいで美しい女性の表情が描かれています。
２号館で開催中の「定塚恵子」作品展「器の美とリサイクル展」は６月１４日まで南砺市福野市の里２号館で開かれています。

一方　３号館では、泉椿魚さんの作品展が開かれています。この作品展は、南砺市福野の「上野孝男」さんのコレクション５０点を展示したものです。「泉椿魚」さんは「戯遊詩画人」として、転々と住まいを移し人々とのふれあいの中から町おこしで異彩を発揮されています。
作品展には屏風や色紙画など椿魚さんのやさしいい言葉と独特の画風が目を引きます。
南砺市福野市の里２号館の収蔵作品展「泉椿魚」展は６月２８日まで開かれています。