1月26日の「文化財防火デー」を前に、小矢部市の埴生護国八幡宮と浅地神明社で消防訓練が行われました。
「文化財防火デー」は、昭和24年1月26日に法隆寺の金堂で火災が発生したのを機に、昭和30年に制定されたもので、今年で65回目です。
今回は、小矢部消防署と地元埴生地区の消防団・自主消防組織に加え、近接する石動中央・北蟹谷の両分団から合わせておよそ60人、車両6台が参加しました。
訓練では、国指定重要文化財の埴生護国八幡宮、埴生雅章宮司からの通報で消防隊が出動。ホースを持った隊員が、石段を駆け上がり、本殿と拝殿に向かって放水しました。
訓練の後、広田良文(ひろたよしふみ)小矢部消防署長が「埴生地区は木造建築の密集地域。各分団が連携を組んでスムーズな訓練を行えた」と講評しました。
続いて、県指定重要文化財の浅地神明社で訓練が行われ、小矢部消防署と津沢出張所、薮波・津沢・石動第1の各消防分団と地元四日町(よっかまち)の私設消防隊から66人、車両6台が参加。参道にホースを這わせて拝殿の上から水がかかるように放水を行いました。
閉会式では市消防団の干野政功団長が、「火災はいつどこで起きるかわからない。皆さんは連携をとって文化財を守り抜いてほしい」と述べ、参加者に一層の防火意識の向上を呼びかけました。
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