「デジタル技術」を活用する研究会が南砺市で開催されました。
この「デジタル南砺研究会」は、去年6月に設立された研究会で、東京大学生産技術研究所の「関本 義秀(せきもと よしひで)」准教授の研究室と、一般社団法人「社会基盤情報流通推進機構」、南砺市の「株式会社まとめる専門家」が「データ利活用型のまちづくり推進」に取り組んでいるものです。
この日は、福野庁舎をメイン会場に、インターネットを活用したオンラインミーティングが行われ、田中市長や市内外の関係者、およそ30人が参加しました。
はじめに、昨年度行った研究内容の総括が行われ、現在運用中の「公共施設マネジメントシステム」や人の移動や長期移住に関するシミュレーション結果などが報告されました。
続いて、南砺市のデータを基に開発したシステム「デジタル南砺」がお披露目されました。
これは、南砺市が持つデジタルデータをネット上の地図に反映させ、情報を視覚化することで、問題解決に役立てようと作られたプログラムで、「なんバス」の停留所や路線情報もインプットされています。
参加した人からは、「どうしたら『なんバス』の採算がとれるようになるのか?」「このツールを活用し、様々な地域交通事業者と共に議論する場が必要だ」などといった意見が出されました。
田中南砺市長は、「今回参加してみて、行政としての活用できるポイントがわかってきた。公共施設の再編などに生かしていきたい」と話していました。
デジタル南砺研究会は、今年度も研究を進め、今後はより具体的な地域課題をテーマに、活動を続けていくということです。
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