.南砺市民病院に、「新型コロナウイルス」感染を検査する「PCR検査機能」を搭載した車両が導入された。
この車両は、「トヨタ自動車」が運営する「トヨタ・モビリティ基金」が南砺市に1年間無償で貸与したもので、北海道庁に続き2例目となる。
「トヨタ・モビリティ基金」は、地域の課題を解決し、より豊かな社会を築くことを目指して設立された基金で、山間部が多く高齢化比率も高い南砺市に、機動的な検査ができるPCR検査車両を導入支援して実証実験に取り組むことになった。
今回貸与された車両は、「トヨタ自動車」の「ハイエース」で、車両後方にアクリル板の仕切りが設けられ、そこに取り付けられたゴム手袋から医師が手をだし直接患者に触れることなく検体を採取することができるものだ。
車両には検体を保管する冷蔵設備や高性能の空気清浄機も備えている。 引渡式では、「清水 幸裕(しみず ゆきひろ)」院長が、「南砺市全体を、新型コロナウイルスやインフルエンザからしっかり守り抜くために、PCR検査車両を有効に活用していきたい。」と挨拶した。
南砺市民病院では、今後、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を警戒し、両方のウイルスに対応できないかなど、あらゆる可能性を考えながら、車両の運用体制を整えていくということだ。
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