小矢部市の城山公園にある「消防神社」で、例祭と物故会員の「合祀祭(ごうしさい)」が行われた。
消防神社は、昭和28年に、当時の石動町消防団が町の無火災を願って建立したもので、全国で唯一、消防職員や消防団員の物故者を祀る神社として知られている。
この例祭と合祀祭は、毎年11月3日に、市の消防団員や消防職員でつくる「消防纏保会(しょうぼうてんぽかい)」と消防団員のOBでつくる市消防連盟がおこない、今年も会員や物故者の遺族らおよそ80人が参列した。
神事では、纏保会の「橋 佐多史(たかはし さだし)」会長や消防連盟の「金谷 忠(かなや ただし)」会長をはじめ、遺族や市の関係者らが玉串を捧げ、物故会員の遺徳をしのんだ。
続いて、橋会長が「機関相互の連携と協力を深め、消防神社の加護のもと、伝統ある消防精神を継承し、一層精進していきたい」と式辞を述べ、桜井市長が「今後とも小矢部市の安全・安心なまちづくりの推進に尽力をお願いします」と挨拶した。
消防神社には今年合祀された5人を含む297人が祀られ、参列者は消防活動に尽力した先人へ思いをはせ、今後の無火災を誓っていた。
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