小矢部市で出初め式がおこなわれ、消防団員らが一年の無火災を願った。
今年の出初め式には、市内19分団の消防団員123人と消防署員19人合わせて142人が参加。越前町商店街通りに集合した団員の人員報告がおこなわれ、桜井市長、橋佐多史消防団長らが観閲した。
参加した消防団員の中には「津沢鳶はしご登り保存会」を兼ねる法被姿の津沢分団員もいて、2年ぶりに伝統の「はしご登り演技」を披露した。
はしご登り演技を披露したのは、杉原功一さん、栖原拓哉さん、大浦秀剛さん、森田竜司さんの4人で、去年12月ごろからおよそ1カ月間練習をつんできた。
見物客を前に、腕力や腹筋力、バランス感覚を必要とする10の技を披露した。
この「はしご登り」は、火災現場の状況確認を目的として始まり、火消しの度胸づけ、心意気を示すものとして発展したと言われ、津沢鳶は加賀鳶をルーツとしている。
久しぶりの演技を楽しみにしていた市民や、近くの石動青葉保育園の園児らが、技が披露されるたびに歓声をあげて拍手を送っていた。
続いて、消防車両24台が商工会館前に向かって分列行進をし、平田地内に移動し、蟹谷こども園の園児らが見守るなか雪が積もる田んぼに向かって一斉放水して無火災を願った。
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