下後亟神明社で奇祭「酒とり祭」がおこなわれ、下帯姿の男衆たちが参拝者らにお神酒を振る舞った。

この「酒とり祭」は、五穀豊穣、無病息災を祈願するもので、３００年以上続くとされる伝統ある祭。

下後亟地区の青年会員１２人による男衆は、頭にはちまきを巻いた下帯姿で、氏子から柄杓に地元のお酒を注いでもらうと奇声を発しながら境内に飛び出して行った。

祭では、より多くのお酒をふるまうと、その年１年、幸せになれると言われている。

去年と同じように、感染対策として男衆がフェイスシールドや手袋を身に着けるほか、参拝者や見物客らには紙コップが配られ、接触が少なくなるよう配慮された。

男衆は紙コップに注ぎ終えると、すぐさま拝殿へ戻り、アップテンポで祭りは進み、用意した一升瓶１５本はあっという間になくなった。

祭の関係者は「来年は通常通りの形で開催したい」と話していた。