源氏物語の世界を、絵と書で楽しむ企画展「源氏物語手鑑」展が県内では初めて、砺波市美術館で開かれている。
紀州徳川家伝来の源氏物語手鑑は、源氏物語全54帖から、2場面ずつ合わせて108の場面があり、江戸時代前期の絵師、住吉如慶が描いたとされる、物語を表す絵と、30人の能書家による詞書で、構成されている。
10月30日までの会期中、作品を入れ換えて4回に分けて紹介され、このうち、第1期では、桐壷から明石までの14点を展示している。
「桐壷」は、光源氏が12歳で成人となり、それを祝う元服がおこなわれ、加冠役の左大臣に桐壷帝から下賜品が与えられた場面を表している。
「葵」は、賀茂の祭りで、光源氏のつれなさを嘆く六条御息所が、葵上との場所争いをしている場面。
訪れた人は、緻密で優美に描かれた絵に見入り、物語の世界を楽しんでいた。
「源氏物語手鑑」展は、作品を入れ換え、4回に分けて、10月30日まで砺波市美術館で開かれている。
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