同じ日、下後亟神明社で秋季例祭が行われ、3年ぶりに源氏太鼓が奉納された。
源氏太鼓は、木曽義仲が源平倶利伽羅合戦に勝利した際、道案内役をつとめた地元の武将、蟹谷 次郎が太鼓を打ち鳴らし、勝ちどきを上げたのが始まりと言われている。
現在は、越中源氏太鼓保存会が五穀豊穣を願い、秋季例祭で演奏して継承していて、市の無形民俗文化財に指定されている。
この日は、「合戦」という演目を皮切りに、「大かぐら」や「源氏太鼓」など合わせて5曲が奉納された。
コロナ禍前は子どもたちも参加していましたが、中止が続く間に、メンバーが揃わなくなり、長い歴史のなかで初めて大人だけの演技となった。
源氏太鼓の良さは、演者ひとりひとりが楽しそうに打ち込むところ。地元の人の話では、型にはまらない「個性」を重んじる独創性がこの太鼓の特長で、躍動した勇壮なバチさばきが披露された。
二つの祭事は、規模は完全復活とはいきませんでしたが、来年につながる、実りある開催となった。
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