砺波市美術館で「齋正機の世界展」が開かれている。

この作品展は、齋 正機さんの原点である作品から新作まで６９点の作品が展示されている。

齋正機さんは故郷福島を取材した原風景や鉄道、子どものしぐさを切りとった作品など明るい作風が人気の日本画家で、絵画だけでなく雑誌やエッセイの執筆など幅広く活動している。

こちらの作品は福島県の桜の名所として有名な富岡町の桜並木を取材して描いた一枚「夜ノ森ノ桜〜wonderful world〜」。

「夜の森の桜」は福島第一原発の事故によって、町の大半が立ち入り禁止となっていましたが、今年１月に、ようやく立ち入り規制が一部緩和され、町民らが１２年ぶりに桜並木を楽しんだ様子を描いた一枚。

そのほか、雪道を歩く子どもたちの姿を切りとった一枚や夕焼けに染まった町を鉄道が走る様子を描いた作品など、故郷福島への思いが詰まった心温まる作品がならんでいる。

作品展「齋正機の世界展」は砺波市美術館で１０月３０日まで開かれている。