地域住民のまちづくりについて意見交換する「井波ミライフォーラム」が井波総合文化センターで開かれた。

井波地域では今年度から「井波地域まちづくりビジョン」の策定に向けて「井波地域まちづくり推進協議会」を作り、将来のまちづくりの方向性を決めることにしている。

今回のフォーラムでは、慶應義塾大学 環境情報学部教授で富山県成長戦略会議特別委員の安宅 和人さんが招かれ、人口密度の低い「疎空間」を、価値ある空間にしていくための取り組み方や課題について話した。

その中で安宅さんは、イタリアのフィレンツェや、幸せの国ブータンなど世界的に価値のある疎空間を例に挙げ、人口密度が低くても開けていて、鉄塔などのインフラ網がないことなどが圧倒的な空間価値を生み出すと話した。

講演のあと、井波に未来を考えるパネルディスカッションが行われ、モデレーターに、サステナブル都市計画家の山�ｱ 満広さんや安宅 和人さん、田中南砺市長、地域の将来を担う「イナミライ」のメンバーや井波地域在住の南砺福野高校の生徒など８人が意見交換した。

そのなかで、現在井波では、７年間で４２件の空き家や空き店舗が再生された実績が発表され、盛り上がっているものの高校生からはビールやコーヒーのお店だけでなく、子どもたちでも楽しめるようなお店が出来ればいいといった意見がだされ、幅広い年代の人たちが未来の井波を考えていることがうかがえた。