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小矢部市消防団防災講演会 2月11日
 
2024年3月4日 小矢部市 地域・社会






去年7月、小矢部市内で線状降水帯が発生したことを受け、消防団員を対象とした防災に関する講演会が開かれた。

小矢部市では、去年7月、発達した積乱雲が次々と連なる線状降水帯が発生し、各地で土砂崩れなどの被害が起きた。

これを受けて、今回、小矢部市消防団が防災に関する講演会を開き、消防署員や団員190人が参加した。

講師は、富山大学都市デザイン学部准教授で、災害対応・危機管理にかかるサービス情報学を専門とする井ノ口宗成さんで、「未曾有の豪雨災害でまもるべきこと」と題しデータを紹介しながら解説した。

井ノ口さんは最初に、東日本大震災での消防団員の殉職者のほとんどが住民の避難誘導時に災害に巻き込まれたことを説明。被害を防ぐには専門知識をさらに身に着け、住民と共有することが大切だと訴えた。

そのうえで重要になってくるのは、地元の河川の想定流量はどのくらいで、排水能力はどうか、降水量が何ミリを超えると危険かなどを理解すること。さらに、警報の種類についても正しく知っておく必要があると説明された。

続いての質疑応答では、能登半島地震の際、富山県内で自治体をまたいで避難してきた人がいたことを例にあげ、ハザードマップの危険区域に該当しない地区の人も「どう避難者を受け入れるか」を想定し、待避訓練をしておくことが大事、などの受け答えがあった。
 
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