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2015/5/1 2015/6/1 となみ野ストーリー 第19回.県下初の女性ジャーナリスト ●ジャーナリストを目指す
 明治から昭和初期まで、高岡では『高岡新聞』(後に北日本新聞社に統合)が発行されていました。ここで活躍したのが県内初の女性新聞記者、西藤はりい(波里以)でした。
 はりいは、明治36(1903)年に西礪波郡林村(現在の砺波市杉木)で生まれました。出町小学校を卒業し、憧れの県立高岡高等女学校に入学した彼女は、校長先生の言葉に深い共鳴を覚えます。「結婚は男女の合意に基づくべき。女性も一人の人間として生きるべき、尊重されるべきだ」
 大正9年、女学校を卒業したはりいは、東洋大学の聴講生となりました。飛び込みで探訪記者のアルバイトをしていましたが、関東大震災が発生し、故郷へ戻ることを余儀なくされます。その際安否を気遣って上京してきた西藤孝信が、のちに彼女の夫となっています。

●「女性」の視点で取材に飛び回る
 結婚して故郷に戻ったはりいは「自分の経験を何とか生かそう!」と思い立ちました。彼女は、当時高岡新報の社長・木津太郎平に「私を記者として使って欲しい!」と自分を直接売り込みます。そこの主筆だった井上江花は、はりいの採用に積極的で、即採用されます。井上は以前「全国新聞記者大会」に参加した際、東京で女性記者が活躍していることに大変驚き、はりいへひそかに関心を持っていたのです。
 採用されたはりいは、「婦人欄」を設けて婦人活動を積極的に紹介したほか、料理のレシピの紹介、イベントの探訪記などの記事を執筆し、約2年間の記者生活を経験しました。のちに夫とともに中国東北部(満州)へ移り、現地の新聞社でも約8年の記者生活を送りました。終戦後は高岡へ戻り、週刊発行の『高岡市民新聞』で昭和50年ごろまで、記者として活躍しました。
 平成4年8月、89歳の生涯を閉じます。ちなみに高岡市民新聞も、彼女の死から一年後の平成5年9月26日号をもって、約44年の歴史に幕を閉じています

となみ野ストーリー
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掲載日:2015/5/1 次回更新日:2015/6/1
となみ野ストーリー 第19回.県下初の女性ジャーナリスト

●ジャーナリストを目指す
 明治から昭和初期まで、高岡では『高岡新聞』(後に北日本新聞社に統合)が発行されていました。ここで活躍したのが県内初の女性新聞記者、西藤はりい(波里以)でした。
 はりいは、明治36(1903)年に西礪波郡林村(現在の砺波市杉木)で生まれました。出町小学校を卒業し、憧れの県立高岡高等女学校に入学した彼女は、校長先生の言葉に深い共鳴を覚えます。「結婚は男女の合意に基づくべき。女性も一人の人間として生きるべき、尊重されるべきだ」
 大正9年、女学校を卒業したはりいは、東洋大学の聴講生となりました。飛び込みで探訪記者のアルバイトをしていましたが、関東大震災が発生し、故郷へ戻ることを余儀なくされます。その際安否を気遣って上京してきた西藤孝信が、のちに彼女の夫となっています。

●「女性」の視点で取材に飛び回る
 結婚して故郷に戻ったはりいは「自分の経験を何とか生かそう!」と思い立ちました。彼女は、当時高岡新報の社長・木津太郎平に「私を記者として使って欲しい!」と自分を直接売り込みます。そこの主筆だった井上江花は、はりいの採用に積極的で、即採用されます。井上は以前「全国新聞記者大会」に参加した際、東京で女性記者が活躍していることに大変驚き、はりいへひそかに関心を持っていたのです。
 採用されたはりいは、「婦人欄」を設けて婦人活動を積極的に紹介したほか、料理のレシピの紹介、イベントの探訪記などの記事を執筆し、約2年間の記者生活を経験しました。のちに夫とともに中国東北部(満州)へ移り、現地の新聞社でも約8年の記者生活を送りました。終戦後は高岡へ戻り、週刊発行の『高岡市民新聞』で昭和50年ごろまで、記者として活躍しました。
 平成4年8月、89歳の生涯を閉じます。ちなみに高岡市民新聞も、彼女の死から一年後の平成5年9月26日号をもって、約44年の歴史に幕を閉じています


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『高岡市民新聞』最終号。高岡市の動きを一般の市民が知りたいと思うような情報が満載でした。
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