ヒガンバナを知ってるかい？　秋の彼岸（ひがん）の時期に咲（さ）く花だよ。小矢部市五郎丸で住民が約１５年前から増やしてきたヒガンバナが見ごろを迎（むか）えている。オイラが訪（おとず）れると、五郎丸川沿（ぞ）いや田んぼのあぜ道を真っ赤な花が縁取（ふちど）るように彩（いろど）ってたぞ。きれいだなあ。

　五郎丸は、全国的に少なくなっているニホンタンポポの群生地（ぐんせいち）があることでも知られる。日本の原風景（げんふうけい）が残る「ニホンタンポポとヒガンバナの里（さと）」づくりを進めているんだ。

　五郎丸集落（しゅうらく）資源保全隊（しげんほぜんたい）代表の川原俊昭（かわらとしあき）さん（６８）によると、これまでにヒガンバナの球根（きゅうこん）を１万３千個植え、今では推定（すいてい）で５万５６００本になる。花が咲くころには、毎年のように写真を撮（と）りに訪れる人もいるんだって。

　今月中は花が楽しめるから、見に来てね。川原さんは「ヒガンバナがずらっと咲く様子に、秋の原風景を感じてほしい」って話しているよ。