砺波市美術協会会員展と安城文化協会交流展が、砺波市美術展で開かれている。

この展示会は、砺波市美術協会会員の近作と去年行われた砺波市美術展で市展大賞、市展賞受賞者の作品、そして砺波市と交流のある愛知県安城市の安城文化協会会員の作品を合わせて111点を展示している。

砺波市と安城市は２００６年に災害時相互応援協定を締結し、２０１１年には市民交流協定を結んでおり、文化協会による交流を深めてきた。

砺波市杉木の石村歌知子さんの作品「ファミリー」。石村さんは、孫が生まれたことがきっかけで、１２年前から「家族」をテーマににした作品を描き続けており、「ファミリー」は、何気ない日常のワンシーンを切りとり描いた。

安城文化協会の副会長 神谷 恒行さんの「ＢＡＫＵＳＵＩ」は、能登半島地震で起こった津波を報じる新聞と、その上に寝転ぶ猫を描いたもので、「災害という非日常」と「日常」を対比させた作品となっている。

この他にも会場には、去年８月に砺波市美術館で開かれたワークショップで中学生が制作した作品３点も展示されている。

砺波市文化祭 第２０回記念砺波市美術協会会員展・安城文化協会交流展は、３月３１日、日曜日まで開催されている。観覧は無料。