１月２６日の「文化財防火デー」に合わせて、南砺市の城端別院善徳寺で防火訓練が行われた。

訓練には、城端別院自衛消防隊と市内７つの分団、南砺消防署などから、合わせておよそ７０人が参加した。

「文化財防火デー」は、１９４９年１月２６日に法隆寺で発生した火災をきっかけに、文化財を保護しようと翌年から始まった。

訓練は、本堂からの出火を想定して行われ、自営消防隊による初期消火から始まった。

続いて、消防への１１９番通報。逃げ遅れた人の避難誘導。そして、宝物を、安全な場所まで運び出すといった、一連の流れを確かめた。

最後に、消防車両が到着し、団員らがすみやかにホースを延長すると、本堂に向け一斉に放水した。

この日の訓練時の気温は、およそ０度。

団員らは、冷たい水しぶきが舞う中、県指定文化財の本堂などを守ろうと、真剣な表情で訓練に取り組んでいた。